2025年6月12日、鳥取フリースクールこ・ラボにてこ・ラボ祭りを開催しました。
出店数はなんと17店舗。
子どもたち自身が企画し、準備し、
販売まで行う、完全オリジナルのお祭りです。
このお祭りの最大の特徴は、
「子どもたちが自分たちのやりたいようにやる」ということ。スタッフは基本的に手を出しません。逆に言えば、自由だからこそ、子どもたちにかかるプレッシャーはとても大きなものです。
何を売るのか、
どんな形で出すのか、
材料や道具をどう揃えるのか、
いくらで売るのか、
どうアピールするのか。
すべての段取りを自分たちで考え、
準備し、当日も自分たちで動く。
だからこそ、
そこには本物の学びと、
成長の種があります。
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自分で稼いだ7000円の意味
そんな中、ある子どもは、
自分で考えた雑貨とお菓子のお店を
一人で出店しました。
何度も試作をし、
飾りつけにも工夫をこらし、
「誰かに買ってもらえるかな…」
と不安そうだった彼女。
しかし、当日には、
「いらっしゃいませ!」
と笑顔でお客さんを迎えていました。
結果は、7000円以上を
自分の力で稼いだのです。
でも、彼女にとって本当に大きかったのは「金額」ではありませんでした。
「自分でつくって、自分で売って、自分で得たお金」という、その事実と達成感。
それは、おこづかいとはまったく違う、“生きた価値”を持っていたのです。
小さな挑戦が、未来の力になる
こ・ラボでは、
こうした小さな実践の中で、
子どもたちが少しずつ
変わっていく姿を見つめています。
「自由にやっていい」という言葉は、
時に子どもにとって大きなプレッシャーです。
でもその中で、
自分の力で一歩を踏み出し、
結果を出したとき、
子どもは驚くほど自信をつけます。
自分の手で稼いだお金と同時に、
彼女が手に入れたのは、
消えることのない成功体験。
「自分にもできた」という確かな実感は、
次の挑戦への活力となって、
彼女の未来を力強く支えてくれるはずです。
こ・ラボ祭りは、
そんな“子どもが変わる瞬間”が
いくつも生まれた、特別な一日となりました。
次回のこ・ラボ祭りは
2025年11月開催予定です。
ぜひ、子どもたちの“本気”に、
会いに来てください。
